株の銘柄は3000銘柄以上あります。
その中で銘柄を決めて売買するには一定の条件で銘柄を絞るスクリーニングツールが使えないといけません。
各証券会社のスクリーニングツールには何があって何か違いがあるのだろうか?
そこで今回は証券会社それぞれが持っているスクリーニングツールを調べてみたので紹介します。
スクリーニングツール対応表
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | 松井証券 | auカブコム証券 |
★銘柄スクリーニング | スーパースクリーナー | ★10年スクリーニング | スクリーニング検索 | kabuナビ |
チャート形状検索 | チャート形状検索 | スクリーニング | チャートフォリオ | ★kabuスコープ |
テーマ別銘柄検索 | チャートフォリオ | テーマ検索 | ||
テーマ別投資情報 |
★おすすめスクリーニングツール
目次から各ツール説明に飛べます
スクリーニングツール
SBI証券
SBI証券には2種類スクリーニングツールが存在しており、今回はそちらを紹介します。
銘柄スクリーニング
上の画像がメインとなる「銘柄スクリーニング」です。
①は基本的な項目です。
市場、規模、採用指数、業種、企業スコア、投資金額、以上の6種類から銘柄を絞ることができます。
➁は詳細な項目になります。
財務、コンセンサス、株価パフォーマンス、テクニカル、その他、に分類されていてここから最大で10項目選択できるようになっています。
③はSBI証券オリジナルのスクリーニング条件で設定された項目から選択することができます。
④は検索結果を外部データとしてダウンロードできる箇所です。
個人的にはココが一番他の証券会社のスクリーニングとしては違う機能でしょう。
検索結果をcsvダウンロードできることで、結果をExcelなどで表示させることができます。
スクリーニング結果の分析や整理にかなり役に立つ機能でしょう。
チャート形状銘柄検索
チャート形状銘柄検索は名前通りそのままチャートの形から銘柄をスクリーニングするツールです。
赤枠にある個々のチャート形状をクリックして銘柄を探します。
例として今回は売りのチャート形状をクリックしてみます。
直近1ヶ月間で売りに転じているチャート形状をしている銘柄が表示されました。
一覧がとても見やすくて視覚的にわかりやすく出来ているのが良いポイントだと思います。
もしチャート期間の形状検索を1ヶ月ではなく、3ヶ月や6ヶ月単位で探したい場合は最初の画面で設定できるので長期目線での銘柄スクリーニングも可能です。
楽天証券
楽天証券はSBI証券のスクリーニングツールとほぼ同じで2種類あります。
スーパースクリーナー
見ていただいたらわかりますが、SBI証券のスクリーニングツールとほぼ同じものです。
調べてみるとRefinitiv(リフィニティブ)というところが同じツールを提供しているみたいです。
ただ少しだけ違いがあります。
①は同じ
➁は少し違っていて詳細検索項目は5つまで設定可能。
詳細検索項目の中身はそこまで変わらないですが比べると少しだけ数が少ないです。
③は証券会社おすすめスクリーニングでほとんど同じです。
※ただSBI証券であったcsvダウンロードがありません。こういった違いがあるのは少し不思議ですが、これならSBI証券のスクリーニングツールの方に少し軍配が上がりそうです。
銘柄ナビ/チャート形状検索
楽天証券のトレードツールであるマーケットスピード2にもスクリーニングツールがあり、そこにチャート形状検索があります。
SBI証券のチャート形状検索と違い、出来高や投資金額で銘柄を絞ることができるのは良い点です。
あとは基本的には同じです。
銘柄ナビ/テーマ別銘柄検索
マーケットスピード2にもうひとつスクリーニングツールがあります。
テーマ別銘柄検索です。
過去アクセス数が多いテーマが1からランキング順に並んでおり、右側にそのテーマに対応した銘柄が一覧として並んでいます。
テーマ別で投資を行いたい方にはおすすめなツールになっています。
マネックス証券
マネックスは他の証券会社よりも一番種類が豊富で4種類あります。
10年スクリーニング
10年スクリーニングは名前の通り、過去10年間の業績などから様々な条件を加えて銘柄をスクリーニングできるツールになっています。
これは他の証券会社にはない強力なスクリーニングツールです。
ファンダメンタルズから銘柄をスクリーニングしたい方には絶対に外せないツールになるでしょう。
①はスクリーニング結果保存とマネックスおすすめスクリーニング
➁は基礎条件検索として、市場、業種、時価総額、投資金額、株主優待、決算月、キーワード
③は詳細条件検索として下記画像の、通期業績、四半期業績、今期会社予想、アナリスト予想、アナリスト評価・株価、分析指標、から10項目まで
スクリーニング
一般的なスクリーニングツールです。
ですが個人的にはよくお世話になっているツールでもあります。
①はスクリーニング条件を選択します。
大枠として、基礎情報、業績実績、業績予想、資本・負債、配当情報、信用、スコア、アナリスト評価、テクニカル、という構成になっています。
特に信用の欄では、貸借銘柄(空売りができる銘柄)かそうでないかをスクリーニング候補にすることができるのでよく利用しています。他社のスクリーニング機能には何故か無いので。
②は①で選択した条件に、具体的に選択や数値を入力する欄になっています。
条件選択可能な項目は5つまでとなっています。
③は自分のスクリーニング条件設定を保存したら表示される箇所になります。
チャートフォリオ
マネックスもチャートフォリオ(チャート形状検索)があります。
他の証券会社と同じで右側のチャート形状から自分が探したい形を検索できます。
マネックスのものをあえて利用するとしたらやはり信用区分を分けて検索できるところでしょう。
SBI証券のチャート形状検索にも売り建て可能銘柄で絞る似た機能はありますが、あちらはハイパー空売りができる銘柄も入っているので貸借銘柄か信用銘柄かは分けられていません。
信用区分を重視して検索したい方にはマネックスを利用される方が良いでしょう。
テーマ別投資情報
テーマに沿った銘柄をスクリーニングできるテーマ別投資情報。
現在人気になっている、または人気になりつつあるテーマ銘柄が選別できます。
アクセスランキング、騰落率ランキング、急上昇ランキング、注目テーマ、テーマ一覧
上記から銘柄を選別できますが、テーマ名入力でも銘柄を探せるのがポイントです。
試しに「人工」と入れてみました。
人工知能が目当てだったのですが、人工をキーワードに色々なテーマで銘柄を見つけることができました。
自身が見聞きしたテーマを探したい場合などはこのテーマ別投資情報を活用すると良いのかもしれません。
松井証券
マーケットラボ/スクリーニング検索
松井証券のスクリーニング検索画面になります。
構成としてはSBI証券や楽天証券のスクリーニングとほとんど同じです。
①の基本項目は、市場、企業規模、最低投資金額、主要指標、銘柄名、銘柄コード、決算月、採用指数、業種、という構成となっています。
②の詳細検索項目は、下記画像の中から6つの項目まで選択できます。
マネックスでしか出来ないと思っていた貸借銘柄かそうでないかを分けることができる貸借区分の項目があるのが個人的には良いです。
③は松井証券独自の条件でのスクリーニングから選択することができます。
チャートフォリオ
チャート形状で検索できるツールです。
こちらも他の証券会社が出しているチャート形状検索と同じです。
松井証券のものは左側の検索項目が一番簡素的かもしれません。
テーマ検索
松井証券もテーマ検索があります。
基本的な項目も他の証券会社のものと同じで特に違いは見られませんでした。
auカブコム証券
kabuナビ
kabuナビとは一般的なスクリーニングツールです。
①は基本的な条件を設定する項目です。
②はより詳細な条件設定をする項目です。最大で10個まで追加設定できます。
③は②で設定した条件からパラメーターで設定する項目になります。
他の証券会社の一般的なスクリーニングツールに比べてとても簡易的にできているツールだなと感じます。
データをcsv出力できるので、検索で出た銘柄や数値等をExcelなどで保存ができるのはかなり良い点です。
kabuスコープ
kabuスコープは3000銘柄以上の中で過去2年間の売買シミュレーション結果から、パフォーマンスの良い銘柄をスクリーニングしてくれるツールです。
こちらは他のスクリーニングツールにはない、完全テクニカル仕様のツールになっています。
対象となるテクニカルも移動平均線乖離率やRSIなど逆張り指標も豊富で使い方によってはかなり武器になるツールです。
画像よりも動画の方がわかりやすかったので紹介します。
※8:00~kabuスコープの解説になります。
個人的おすすめ
1位 マネックス
10年スクリーニングが他の証券会社にはない情報量で圧倒的。
そしてスクリーニングツールの種類が一番豊富
スクリーニングツールを使う目的であればマネックスを必ず入れておきたいです。
2位 SBI証券
ツール自体には目新しさなどはないですが、csvダウンロード機能がついているので重宝しています。
スクリーニング結果として出した銘柄をExcelなどで保存して分析したい方にはおすすめします。
3位 auカブコム
kabuスコープが他の証券会社のスクリーニングツールにはない、完全なテクニカル専用のスクリーニングツールでかなりおもしろいです。
銘柄ごとにどのテクニカルが効きやすいかわかりますし、アイデア次第では独自の必勝銘柄なども発見できる可能性があります。
テクニカル重視の方は一度使ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
各証券会社によってスクリーニングツールはほとんど同じものもあれば、
その証券会社にしかない独自のスクリーニングツールもあります。
ファンダメンタルズを重視しているのかテクニカルを重視しているのかでも使いたいスクリーニングツールは変わってきます。
気になったツールがあれば一度試してみてはいかがでしょうか。
すべて無料で使えるものなので使ってみて、ぜひご自身に合ったスクリーニングツールを見つけてください。