デイトレード トレードステーション 初心者 手法

板読みデイトレードは大口の意図を読むことが重要。実践的な銘柄で解説

デイトレードでは板読みができれば勝率は格段にアップします。

 

ですが、色々なサイトを見ても大体は「板が厚い方向に株価は進む」とか「板が厚い方が実は弱い」とか、何ともわかりきったことばかり書かれています。本質は合っているので正解といえば正解なんですが。

 

ただ正直デイトレードの中での板読みで、もうこの方法というのは多くに知れ渡っているのでダマシが頻繁に行われているのが現状です。(急に逆の板に変わったり)

 

そんな中でも、本質の部分に意識を向けることで勝率を上げる方法を、実践的な銘柄と合わせて解説していきます。

 

板読みの位置付け

まずはこの部分をしっかり理解していないと、いつまで経っても小手先のテクニックしか身に付きませんのでまずはここから。

 

トレードにおける板読みの位置付けは「大口がどっちに付いているか。そしてその確率を上げるもの」ということです。

 

よく間違えている人がいるのですが、板読みのパターンを手に入れただけで勝てると勘違いしている人がとにかく多いです。

 

昔の私もそうでした。なので板が厚い方向に入っても負けてばっかりでした。

 

チャートもそうですが約定の部分なども見て、複合的に判断していかないと難しいのが現状です。その一つとして板読みがあるということです。

 

とにかく大事なのは「大口が現在どっちに付いているか」を常に考えて板を読むことになります。

 

実際の銘柄

 

今回は5月28日のスズキでわかりやすい板の動きがあったのでそこで順を追って解説します。

 

まずなぜこの銘柄に注目したかというと、とにかくこの日の銘柄は大きい買い約定を連発していたからでした。

 

※約定判断はこちらの記事でしています。

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実際日足出来高を見ても、結果ですが直近の出来高平均よりも大きい日だったので買われていたのは間違いありません。

 

板の並び方

この日の基本的な板の状態から、買われている板の状態と、売られている板の状態を見ていきます。

基本的な板の状態

 

1700 5450
2000 5449
700 5448
800 5447
600 5446
5445
5444 500
5443 700
5442 800
5441 1800
5440 2000

 

この日の基本的な板はこんな感じでした。

 

買い注文と売り注文の前の方は枚数が薄く、後ろでは厚くなっている形ですね。

 

買われる板の状態

 

2400 5454
2000 5453
1800 5452
2500 5451
3800 5450
5449
5448 400
5447 500
5446 700
5445 1900
5444 2100

 

買い板は基本的な形と同じですが、売り板が厚くなっています。

 

大体どの銘柄も、積極的に買われる場面ではこの形になることが多いですね。

 

売られる板の状態

 

1400 5446
2200 5445
500 5444
800 5443
400 5442
5441
5440 600
5439 800
5438 500
5437 2000
5436 2400

 

※ここが非常に重要です。

 

え?って思いませんか?

 

通常であれば買われる場面と逆のパターンで、積極的に売られていれば買い板が厚くなります。(デイトレードやスイングトレードや中長期の買い注文)

 

ですがこの日は、売られていても板の状態は基本的な形で移動して、価格だけが下がっている場面が多くありました。

 

つまり、買いは積極的だが、売りは価格を意図的に下げさせ小口の売りを誘っていて消極的なことがここで読み解くことができます。

 

重要なライン

重要なラインでは、先ほどの板読みと合わせて、細かい出来高、約定の部分を見れるようになれば大口が上か下どちらに持っていきたいか見破る確率をグッと上げることができます。

出来高

※細かい部分がわかるように上記はトレードステーションの15秒足を使っています。

 

この日の朝の場面で、サポートラインが絡む重要な場面での出来高に注目して欲しいのですが、①でラインを割って下げた場面の出来高に比べて、②は更に下げているにも関わらず出来高が極端に少ないのがわかるでしょうか。(一番下が出来高)

 

下にいけば厚い買板があるにも関わらず、です。

 

これが起こるということは、意図的に買い板を薄くした状態で下げさせる=小口のロスカットを誘っていると考えられるので、大口は買っていきたいんだと推察できます。

 

買い売り約定

先ほどの続きの場面になります。同じく15秒足チャート。

 

一旦反転してからの戻り売りの場面で大きい出来高が発生しているのがわかります。

 

ここで重要なのは、実は出来高は売り約定よりも買い約定が多いという点です。

 

ここでも、大口は売りよりも買っていきたい方なんだと考えることができます。

 

しかしこれは1分足より短いチャートを見ているか、約定の部分をしっかり見ていないと判断がつきません。

 

これは1分足チャートです。多くの人は一番短い足では1分足チャートを見ているかと思います。

 

見てもらえればわかりますがこの場面を見ると、陰線で大きい出来高が出ているので「強い売りが出たんだな」と判断するしかなくなってしまいます。

 

実際は買われた枚数の方が多いのにも関わらず、です。

 

約定の部分を見ることはとても大切です。それはこちらの記事でも書いています。

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大口になったらどうするかを考える

大口がどうしたいのかを理解するのにはこの方法が一番良いです。

 

それは「自分が大口ならどうするか?」と考えを巡らせることです。

 

もし自分が大口で、持っている株を大量に抱えていて売らなきゃいけない場面であれば、そこには大量の買い注文が無ければ売りさばくことができません。

 

大量の買い注文がある価格帯まで下げさせる必要がありますが、その過程でも小口の買いをなんとか誘い出しながらも売っていくことになるでしょう。

 

「そんなこと考えるよりも全部チャートに出てるじゃん」と思えばチャートだけ見て売買していればいいと思います。

 

ですが考えを巡らせながら日々取引していると色々な仕掛けがされていることが見えてくることがあります。

 

ここはかなり抽象的ですが、意識して取引しているかしていないかでかなり変わってきます。

 

まとめ

板読みは大口が買いか売りかどちらに付いているかを読み解くためのものです。

 

ただし理解して欲しいのが、これは今回当てはまった一つのパターンであるということで、このパターンを覚えたからといって確実に勝てるというわけでは決してないです。とても厳しいことを言いますが。

 

参考にして欲しいのは「大口が買いと売りどっちに付いているか?」という本質の部分をどうやって読み解いていったのかという部分です。

 

パターンというのは、多くに知られてしまえば対策が取られて変わっていくものです。

 

ですが本質の部分は変わることはないので、この本質の部分を深く追求していけば、自立した勝てるトレーダーになれる日はそう遠くないでしょう。

 

是非ご自身でも検証して自立したトレーダーを目指してみて下さい。

 

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