ローリスク投資 初心者

証券会社ごとに違う!ストップ高比例配分で上手く注文する方法

2019年4月24日




ストップ高の銘柄持ってたら今頃は利益が・・・と思ったことはありませんか?

 

諦めるのはまだ早いです。比例配分の仕組みを知れば、ストップ高の銘柄でも取得できる可能性があります。

 

今回はその比例配分で有利に株を取得できる方法を解説します。

 

比例配分とは?

比例配分とは、買いと売りの数量どちらか一方に偏りがある場合に、引け後証券会社ごとに約定する株数を割り当て、その証券会社ごとに割り当てらた株が、注文した欲しい人に一定の条件で割り当てられる方式のことです。

 

ストップ高を例にして挙げますと、10000株の買い注文があり、1000株の売り注文がある状態でストップ高で引けた場合、1000株だけ売買成立した後に、1000株が各証券会社にそれぞれ割り当てられ、各証券会社で注文した人に割り当てられるというものです。

 

ストップ高比例配分で実際に割り当てられたもの

比例配分は注文さえしっかりしていれば抽選で本当に割り当てられます。

 

ストップ高で実際に割り当てられたものがコチラ

 

8698 マネックス 18/04/03

7238 曙ブレーキ 18/06/13

両方とも松井証券から。

 

価格が小さい銘柄で売買数量自体が多かったので当たりやすかったのだと記憶しています。

 

当日にPTS取引(夜間取引)で売却して利益を得ました。

 

本当はもっと利益が出たやつを貼りたかったですが、当たるときはまあこんなもんです(笑)

 

ストップ高比例配分の注文方法

比例配分は優先基準というものがあり、注文の状況によって違います。

 

以下の3つが基本的なルールとなっています。

・注文時刻が早い方が優先

・注文数量が多い方が優先

・成行注文の方が優先

 

この中でも比例配分の注文方法は指値注文ではなく成行注文が基本です。

 

一例としてSBI証券の基準では下記の通りになっています。

【当社の配分方法】 ・朝から気配更新が行われ、大引けで値が付いた場合、または一度値が付いてから特別気配となり、大引けで値が付いた場合
(1)成行注文
(2)寄成注文
(3)引成注文
(4)不成注文
(5)制限値段(ストップ高・ストップ安)の指値注文・制限値段(ストップ高・ストップ安)の寄指注文
(6)制限値段(ストップ高・ストップ安)の引指注文
上記の順位で、1注文ごと1単位ずつ原則配分を行います。 また、 1注文ごと1単位ずつ一通り配分を行ったのち、2単位以上の注文に対し2順目以降も上記条件で1単位ずつ配分を行います。
・なお、上記(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)のそれぞれの注文における優先順位は、まず発注時刻※を優先し、次に発注時刻※が同一の場合には抽選を行い、優先順位を決定いたします。 ※逆指値注文においては、取引所発注条件を充足し取引所へ発注された時刻を発注時刻といたします。 また、前営業日の大引け後からストップ配分が行われた日の当社システム業務開始時間(午前8時00分頃)までのご注文については発注時刻を同時刻として取扱います。

この説明からわかるのは、まず成行注文が最優先となり、注文方法で被っている場合は注文時刻の早い方が優先されるということになります。

 

 

ストップ高銘柄の株を比例配分で取得したい場合は指値取引ではなく、必ず成行注文を行うようにしましょう。

 

証券会社ごとの比例配分ルール

比例配分の注文方法によるルールは証券会社ごとに違ってきます。

 

各証券会社が優先している注文方法で注文することが一番効果的です。

 

SBI証券 比例配分ルール

成行注文の方が優先

執行条件が同じなら注文時刻の早い方が優先

 

マネックス 比例配分ルール

成行注文の方が優先

執行条件が同じなら注文時刻の早い方が優先

 

楽天証券 比例配分ルール

成行注文の方が優先

執行条件が同じなら注文時刻の早い方が優先

※比例配分ルールが記載されているページが無かったので直接確認しました

 

SBIネオトレード証券 比例配分ルール

注文時刻の早い方が優先

 

GMOクリック証券 比例配分ルール

注文数量の多い方が優先

 

松井証券 比例配分ルール

成行注文の方が優先

執行条件が同じなら注文数量の多い方が優先

 

auカブコム証券 比例配分ルール

完全抽選方式を採用

※以前は公開していたと記憶していますが現在公式で抽選方法は公開しなくなったみたいです

 

ストップ高比例配分で上手く取得する方法

複数の証券口座から注文をする

全体的に上手く取得することを意識するなら、複数の証券会社に口座を持っておいてそこで欲しい銘柄に対して複数の証券会社から注文していくことが良いでしょう。

 

数打ちゃ当たる作戦です。

 

上で挙げた証券会社はとりあえず作っておいても損はないでしょう。IPOの申し込みにも使えますしね。

 

証券会社ごとの比例配分優先ルールに合わせる

「SBI証券ならこの注文方法が優先だな」「マネックスならこの注文方法が優先だな」と優先ルールに合わせて注文することが大事です。

 

資金に余裕がある人は注文数量が優先される証券会社

時間に余裕がある人であれば注文時刻が優先される証券会社

など優先ルールを駆使して積極的に利用することで上手く注文することができます。

 

利用者が少ない証券会社を狙う

同じ証券会社内で注文者が多い場合はその中で良い条件での争いになるので、利用者が少ない証券会社ではライバルが少なく狙い目です。

 

GMOクリック証券

 

口座数では2024年時点で52万口座GMOクリック証券が狙い目です。

 

SBIネオトレード証券は公開されていないのでわかりませんが、それ以外の上記で記載した各証券会社は2024年時点でそれぞれ100万以上開設口座があります。

 

他社とはかなりの差があるのでライバルは少ないと判断できます。

 

SBIネオトレード証券

SBIネオトレード証券(旧ライブスター証券)の開設口座数は非公開です。

ですがほとんどの大手証券会社が開設口座数を公開しているところを見ると、非公開にしているということは開設口座数はあまり多くはないと判断できます。

メディアでの広告もあまり見られないことから、GMOクリック証券よりも口座数が多いということはないでしょう。

なのでライバルは当然少なくなるので狙い目な証券会社になります。

 

完全抽選方式を採用している証券会社を狙う

これまで挙げた証券会社の中で唯一、完全抽選方式(公式では非公開)を採用している

auカブコム証券は狙い目な証券会社でしょう。

万が一抽選方式が現在では変わっていたとしても、非公開にしているということは他社とは明らかに違う方式を採っているということです。

ストップ高比例配分狙いで利用するには十分価値があるでしょう。

 

まとめ

証券会社によって比例配分の優先ルールなども違うので、まずは複数の証券口座を作って自分の資金量やスタイルに合ったところをメインに扱うと良いです。

 

当選しないからと諦めずに、欲しい銘柄があれば積極的に注文するようにしましょう。

 

また、こちらの記事でも更に詳しい比例配分の条件付けを載せていますのでよかったら参考にしてみて下さい。

 

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