[ハイカラ][プレカラ]株の一日信用取引の種類や手数料をまとめてみた

株の用語でよく「ハイカラ」や「プレカラ」などと言われることがあります。

これはデイトレードでは必須の「一日信用取引」の中で使える売買方法で

通常では空売りができない銘柄でも空売りができる画期的な取引です。

今回は「ハイカラ」「プレカラ」と「一日信用取引」について解説します。

ハイカラ、プレカラとは？

「ハイカラ」とは、ＳＢＩ証券の「ＨＹＰＥＲ空売り」の略です。

「プレカラ」とは、松井証券の「プレミアム空売り」の略です。

どちらも「一般には空売りができない銘柄にでも空売りがかけられる」各証券会社独自の売買方法となっています。

そしてこのどちらも「一日信用取引」という、デイトレーダーには必須のサービスの中の取引方法です。

新興銘柄では一般的に空売りができない銘柄が多くありますが、個人投資家の買いの期待が大きく膨らみ株価が行き過ぎた場合は下落のチャンスになります。

そういった際に活用して利益を上げられるもので「ハイカラ」や「プレカラ」などの取引方法が有効になります。

一日信用取引とは？

「一日信用取引」とは、一日単位の売買で新規と返済を完結させる取引であれば手数料が無料になるサービスです。

デイトレーダーなどは一日に何回も売買を重ねて、小さい利益を積み重ねていきます。

そんな場合には手数料の問題が大きくなってきます。

この「一日信用取引」はその手数料の問題を解決してくれる素晴らしいサービスになります。

一日信用取引が使える証券会社

証券会社一覧

一日信用取引が使える証券会社は以下の５社になります。

一日信用取引サービスの名前

コストの種類

一般的に取引にかかるコストは３種類あります。

※別途証券会社独自のサービスを利用する際は費用がかかる場合があります。

（ＳＢＩ証券ではＨＹＰＥＲ空売り、松井証券ではプレミアム空売り、楽天では特別空売り等）

各証券会社ごと一日信用取引の内容

ＳＢＩ証券

ＳＢＩ証券の日計り信用は当日で返済まで行えば手数料と金利と貸株料がかからない完全無料となっています。

以前は金利や貸株料がかかっていましたが現在では他社と同じような手数料形態となりました。

ただし一般には空売りができない銘柄にも空売りができる、ＳＢＩ証券のＨＹＰＥＲ空売りに関しては銘柄によっては料金が発生する仕組みになっています。

空売り在庫が限られている、そのときに人気の銘柄には高額な手数料が発生しやすいです。

逆に在庫数が豊富にあるようなものであれば手数料が０円のものもあります。

松井証券

松井証券の一日信用取引も当日で売買を完結させれば手数料と金利と貸株料が完全無料となっています。

以前は金利と貸株料は１注文における約定金額３００万未満であれば年率２．０％の費用がかかっていましたが、現在ではどちらも無料となっています。

一般には空売りができない銘柄にも空売りができる松井証券のプレミアム空売りの料金ですが、SBI証券のＨＹＰＥＲ空売りと同様に銘柄によって料金が異なっています。

楽天証券

楽天証券のいちにち信用取引も当日で売買を完結させれば手数料と金利と貸株料が完全無料。

以前は金利と貸株料は１注文における約定金額が１００万未満であれば年率１．９％の費用がかかっていましたが、現在ではどちらも無料となっています。

一般には空売りができない銘柄にも空売りができる楽天証券の特別空売りの料金ですが、こちらも銘柄によって料金が異なっています。

マネックス証券

マネックス証券のワンデイ信用は一日で売買を完結させれば手数料は無料です。

ですが上記の３社とはひとつ異なる点があります。

１注文あたりの約定代金が１００万円未満であれば金利と貸株料がそれぞれ年利１.８％かかってしまうことです。

ですのでマネックス証券のワンデイ信用を使って完全無料でデイトレードをしたい場合は、約定代金のサイズに気を付けてトレードするようにしましょう。

auカブコム証券

auカブコム証券のデイトレード信用

以前はマネックス証券のワンデイ信用と同じ形式となっていましたが、2024年6月3日の約定分から売買手数料は完全無料となりました。

売買を一日で完結させれば手数料は完全無料です。

この流れであれば今後はどの証券会社も一日で売買を完結させるトレードは、ゆくゆくはすべて手数料が完全無料になると思われます。

一日信用取引比較表

証券会社独自の空売り料は

ＳＢＩ証券はＨＹＰＥＲ空売り、松井証券はプレミアム空売り、楽天は特別空売り

マネックス証券はスペシャル空売り、auカブコム証券はプレミアム料付き空売り

一日信用取引の空売り料

実際によく使っている松井証券のネットストックハイスピードというツールで、一日信用取引のプレミアム空売り料を解説します。

通常空売り可能銘柄（貸借銘柄）例

この任天堂は貸借銘柄なので通常どの証券会社でも空売りが可能です。もちろん一日信用取引であれば手数料は無料です。

松井証券の一日信用取引の板画面では左上に「売建可能」と表示されます。

プレミアム空売り可能銘柄（非貸借銘柄）例

そーせいとメルカリの板画面になります。

先ほどの任天堂でも「売建可能」と表示がありましたが、今回は「売建可能（プレミアム）」とあります。

これがプレミアム空売り（プレカラ）ができる銘柄になります。

横に「プレ空料」が表示されていますが、これが１株あたりにかかる費用になります。

上限は建玉できる上限の数を表示しています（新規売注文と既存の建玉の合計）

ＳＢＩ証券の「日計り信用」

松井証券の「一日信用取引」

楽天証券の「いちにち信用」

マネックス証券の「ワンデイ信用」

auカブコム証券の「デイトレード信用」

すべて仕組みは同じなので、銘柄ごとにどれぐらい料金が発生するのかを事前にしっかり確認するようにしましょう。

まとめ

一日信用取引について調べている方はデイトレードでの売買が目的であると思います。

現在では多くの証券会社でデイトレード用のサービスが提供されています。

これは本当に良い時代になりました。

どの証券会社も一日信用サービスにおいてはほとんど同じようなサービス形態になっています。

なのであとはご自身がどの証券会社のツールが使いやすいかで優先順位が決まります。

ぜひ実際に売買してみて自分にあった証券会社を探してみてください。