ある程度株のトレードの経験がついてくると「窓埋め」に興味がわいてきたりします。
「埋めない窓はない」という相場の格言もあって、それほど空いた窓というのは基本的には埋める方向に株価はいきやすいです。
チャート派の方々であれば意識している人も多いのではないでしょうか。
今回はそんな窓埋めについての戦略を考えていきたいと思います。
窓埋めする理由
基本的に窓が空いた価格から埋める方向に価格は移動しやすいです。
ではこれが何故起こるのでしょうか?
窓が空くのは大きな材料によって需給バランスが極端に片方に偏ることで起きます。
大きな好材料が出た場合には、現在の価格の上にたくさん買いたい人が並んでいる状態ですね。
ここから窓を埋める方向に行く理由は、その時の地合いなど相場の環境によって違いがありますがやはり一番の理由は
「すぐに利益確定したい」という心理から。
好材料で上に窓が空いた状態になった場合、元々下で持っていた価格の人は下がる前に利益を確保したい心理が働きます。
チャートの価格は一方通行にずっと流れるといったことはなく上下に波を打つのは、買いたい人と売りたい人の需給によって生まれます。
上に窓が空いた状態になれば当然次のターンは下に、となっていきます。
窓が空いた状態から埋める方向に行きやすいというのは、その価格で持っている人たちの心理を読み解いていくとある意味自然な形であると言えますね。
窓埋め否定は強い証拠
力が拮抗した状態からどちらかの方向に流れると一方通行の相場になりやすいです。
例えるなら、飛行機が離陸する際に強い重力がかかりますがまさにそんな感じです。
下方向には重力の力と、上方向には飛行機が飛び立つ力がぶつかり合い、飛び立つ力の方が勝てばある瞬間から一気に軽くなります。
力の加わり方は逆ですが、綱引きなどでも似たようなもので説明ができます。
両者が逆方向に引っ張り合いをしますが、初めは拮抗していても、どちらかの引っ張る力が強い場合はもう一方が根負けし一気に勝負がつきます。
窓を空けた場合は窓を埋める方向に大きな力が加わることになるので、このような状況が顕著に表れやすく、窓を埋める力の方向を否定する大きな力につくことができれば利益を得やすくなります。
チャートとファンダ
窓埋め否定を狙うにはチャートだけでも、ファンダだけでもダメです。
チャートとファンダ両方が必要になってきます。
チャートの部分ではインするタイミングをはかります。
窓埋めを否定することを前提として、適切な入るタイミングをはかる上でチャートは欠かすことができません。
(窓埋め否定しそうなチャートは移動平均線が束になっている状態から窓を空けたものが多いので、そちらから細かい検証するのがオススメです)
次にファンダですが、これは窓埋め否定するという予測の精度を上げるものです。
この材料は果たして窓埋めを否定するほどの力を持った材料なのか、それらを読み解く必要があるわけですね。
これは毎回窓埋め否定したチャートとファンダのパターンを自身で分析していくことで確実に身に付けられる技術です。努力は必要ですが、努力する価値は大いにありますよ。
(わかりやすい材料は好決算などによる好業績なので、初めはそのパターンから検証するのがオススメです)
ブレイクアウトか押し目か
窓埋め否定を狙いたいけど、入るタイミングはどうしてもブレイクアウトか押し目かの2択になります。
とちらも一長一短があるので、自分の性格に合った方法でやるのが一番良い方法です。
ブレイクアウト
・メリット どちらの方向の力が強いかがわかりやすい
・デメリット 高値で入るので、損切りが遅れると大きい損失になりやすい
押し目
・メリット 拮抗している状況なのでどちらの力が強いか方向感がつかみづらい
・デメリット 下がったところで入るので、損切りが遅れても小さい損失になりやすい
窓埋め否定チャート例
最近あった決算銘柄で否定したチャートです。決算内容がどんなだったかかはあえて伏せています。
※材料など検索は株探がオススメです!
4651 サニックス 8月決算
3135 マーケットエンタープライズ 8月決算
6633 C&Gシステムズ 8月決算
1967 ヤマト 7月決算
まとめ
通常そうなると誰もが思っているものを否定する動きに付いていくことで勝率は非常に高まります。
相場というのは大衆の逆を突かなければ勝つことは難しいです。
その中で今回の窓埋め否定を狙うことは大衆の逆を突くやり方なので非常にオススメです。
しっかりとチャートとファンダのパターン分析していけば必ず勝ちやすいパターンが見つかりますので是非トライしてみて下さいね。
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